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融資・賃貸の審査手法【極秘情報】

金融会社の審査手法はトップシークレットの企業秘密ですが,本記事ではそのブラックボックスを開けてしまいます。
おそらくこのような審査方法をしているなど一般の人は誰も知りはずもありません。

その答えは『勤務先の電話番号』です。

消費者金融,クレジットーカード会社などほとんどの金融会社では,申込書に記載された勤務先の『電話番号使用履歴情報』をチェックしているのです。
NTTで電話番号を開通すると電話番号が割り当てられ,その後解約されると,NTTではその電話番号は申込者に割り当てずにしばらくの間寝かしておきます。
そして数年間は寝かしてからおいいて,一定期間経過後にその番号の割り当てを再開します。
これは携帯電話でも同じです。

実は一般的には知られていませんが,ある電話番号が,いつからいつまで開通され,いつからいつまで休止しているかという履歴情報を提供している企業が存在するのですが(以下のリンク参照),金融機関や賃貸保証会社は電話番号履歴情報を利用して電話回線を調べるのです。
https://www.kokudo.or.jp/database/018.html
このようなサービスを提供する会社はたくさんあります。

たとえば,03-1234-5678という電話番号が,
平成20年3月から平成28年3月まで開通しており,平成28年4月から令和3年3月まで休止中で,令和3年4月にあるアリバイ会社がNTTからその電話番号を割り当てられて在籍専用会社の代表電話として利用を開始したとします。

そうすると,金融会社や賃貸保証会社では,そのアリバイ会社は少なくとも令和3年4月から業務実態があるという判断をします。
※この時点では,令和3年4月以前の業務実態は定かではありません。

では世間一般的に,どのような場面で会社の電話番号を変更するかというと,『事務所の移転』が考えられます。

そして融資申込書に,『勤続5年』と書いた場合,審査担当者から『事務所移転の有無』を問われる場合があるのです。
この例でいうと,アリバイ会社は令和3年4月に電話回線の利用を開始しているので,
『令和3年3月末から4月頃に営業所を移転しました。』と答えるのが正解ですが,事前にアリバイ業者からアドバイスを受けていない限り答えられるはずがありません。
当然『勤続5年』であれば事務所移転の事実を知らないはずがありません。
これで審査は否決確定です。

他方,事務所移転日後の令和3年12月に入社していれば,事務所移転の事実は知らなくでも矛盾しませんので,『知らない』と答えるのが正解です。

このように,アリバイ会社の代表電話番号の開通時期と勤続年数で嘘を見抜いてくるのですが,事務所を移転しても電話番号が変わずに利用できる場合もあります。
そのような場合は,さらに別の方法で確認をするそうです。
(※勤続年数の設定は他の場面でも矛盾が生じることがあるので重要です。)

以上の審査手法はごく一例に過ぎず,他にも様々な手法で嘘を見抜いてくるそうなので,アリバイ会社を利用する際は,専門知識に長けているアリバイ業者を選ぶと結果が期待できます。
ちなみに,この極秘情報はアリバイ会社リマックス様から提供を頂きました。

ところで,クレジットカードや消費者金融の審査では,なぜか会社の登記簿謄本を確認しません。
したがって会社の設立年月日は審査には然程影響しないようですが,万が一確認された場合であっても一般的には設立3年以上であれば十分問題ありません。

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